開発者が書いています

旅行記録アプリの選び方とおすすめ

2026年10月2日更新(初版 8月20日)  ·  高島 彬(Shiori Studio)

先に立場を書きます。私はこのページに出てくるアプリのうち「ずぼ旅」を作っている個人開発者です。そのうえで、自分のアプリが負けるところをちゃんと書くようにしました。先に結論だけ言うと、行った国を全部おぼえている人には、手で塗るタイプのほうが安くて速くてきれいです。そちらを使ってください。

先に結論:何をしたいかで選ぶ

「旅行記録アプリ」は、実は5つのタイプに分かれます

まとめ記事がわかりにくいのは、記録のしかたが違うアプリを同じ棚に並べているからだと思います。競合ではなく、答えている質問が違います。

1  ·  自分で塗る

手で塗るタイプ — 経県値、Journeys、Visited、been

行ったところを自分でタップして塗っていきます。すぐ地図が埋まって気持ちがいいですし、日本ではこのタイプが圧倒的に強いです(経県値は日本のApp Storeで評価が1万件を超えています)。

弱点は前提のほうにあります。地図の正確さが、自分の記憶の正確さで決まります。都道府県くらいなら問題ありませんが、市区町村になるとかなり怪しくなりますし、「乗り換えただけの街」「寄っただけの町」はまず入りません。

2  ·  写真から数える

写真から集計するタイプ — Mapsake、行ったね!都道府県・市町村

写真に残っている位置情報を読んで、行った国や都道府県を数えます。入れたその日に、何年分もの旅が地図に出ます。記憶に頼らないので、過去を取り戻すにはこれがいちばん確かです。

弱点は、写真を撮らなかった場所は残らないことと、これから先の旅も写真に頼ることです。位置情報の無い写真は数えられません(写真から行った国を調べる方法)。

3  ·  道のりを残す

ルートを記録するタイプ — ルートヒストリー、Polarsteps、世界の霧、Googleマップのタイムライン

通った道を線として記録します。「あの日どのルートで走ったか」を見たいなら、このタイプしかありません。記録を手で開始するもの(ルートヒストリー)と、旅のあいだ自動で続くもの(Polarsteps、世界の霧)があります。

なお、Googleマップのタイムラインはパソコンでは見られなくなり、記録はスマホの中に移りました。昔の分の扱いはこちらにまとめています。

4  ·  開かなくても場所だけ残る

自動で場所を残すタイプ — ずぼ旅

私が作っているのはこれです。アプリは閉じたままで、iPhoneの「大幅な位置情報の変更」という粗くて電池をほとんど使わない仕組みで、通った国・都道府県・市区町村と日付を残します。道のりは残しません。場所だけです。

さらに写真の位置情報から、入れる前の旅も復元します。「記録しようと思わなかった旅」まで残るのが、このタイプのいいところです。

5  ·  思い出として書く

日記・しおりタイプ — tabiori、おさんぽ記録、旅行思い出マップ

写真やメモを地図や旅程の上に置いていくタイプです。あとから読み返すのが目的なら、これが一番楽しいです。ただし、続けられる人向けです。私は続けられませんでした。

21本の一覧(2026年10月2日確認)

日本のApp Storeの公開データと各アプリの説明文、Google Playの公開ページで確かめた内容です。料金は日本のApp Storeの表示、評価は日本のApp Storeの件数です(世界全体の件数ではありません)。

アプリ記録のしかた入れる前の旅料金(日本)Android評価(日本)
自動で残す(位置情報)
ずぼ旅(このサイトのアプリ)アプリを開かなくても、国・都道府県・市区町村と日付を記録。ルート(道のり)は残さない写真の位置情報から復元無料+買い切り¥800あり★4.3(18件)
世界の霧(Fog of World)通った跡をバックグラウンドで記録し、霧を晴らしていく地図GPX・KMLの取り込み本体¥3,000(App内課金なし)あり★4.7(2,080件)
足跡移動ルート・滞在場所・歩数を自動で記録記載なし無料+App内課金(広告停止¥500ほか)確認できず★4.1(1,460件)
Polarsteps移動ルートを自動で記録し、写真や感想を添えて旅行記に記載なし無料+サブスク(月額¥1,300/年額¥4,000)あり★4.7(136件)
LEAPS旅のしおりを作りつつ、旅の軌跡を自動で地図に残す記載なし無料+サブスク(月額¥200)ほか確認できず★4.5(36件)
たびログ旅行中のルートをGPSで自動記録。写真アルバムとグループ共有記載なし無料+プレミアム(買い切り¥2,980/月額¥480)あり★4.4(9件)
写真から集計する
行ったね!都道府県写真の位置情報で、都道府県別に枚数・日数を集計写真から無料(広告非表示¥200)確認できず★4.2(2,172件)
行ったね!市町村写真の位置情報で、市区町村別に集計して色分け写真から無料(広告非表示¥200)確認できず★4.5(168件)
Mapsake写真ライブラリから訪問国・地域・都市・空港を検出(端末内で処理)写真から(他アプリの履歴も)完全無料・広告なし確認できず評価なし
手で塗る
経県値都道府県・市区町村を、居住〜通過の6段階で手入力して塗る記憶で入力無料(記録機能は無料で全部使える。プレミアム:月額¥240/年額¥1,800/買い切り¥5,400)あり★4.6(11,853件)
Journeys国・都道府県をリストから追加して塗り、数と割合を出す記憶で入力無料(App内課金なし)あり★4.6(2,735件)
Visited国・州・都市を塗る。行きたい場所のリストも記憶で入力無料+サブスク(毎月¥1,500/毎年¥4,000)ほかあり★4.3(1,254件)
旅行思い出マップ写真を県・市区町村の形に切り抜いて、地図に貼る写真を選んで貼る無料(サポーター:月額¥680/年額¥5,980)確認できず★4.6(742件)
been訪れた国と米国の州を記録し、大陸ごとの割合を出す記憶で入力無料+サブスク(年¥3,000/週¥800)ほかあり★4.4(543件)
Mark O'Travel訪れた国・地域をマーク。世界遺産のリストも記憶で入力無料+App内課金(Traveler Pro ¥1,500ほか)あり★4.5(251件)
mogiriチケットやグルメの写真と一緒に、都道府県・国を登録して塗る記憶で入力無料(App内課金なし)あり★4.5(136件)
LocoLog都道府県・国・世界遺産を、居住・宿泊・訪問の3段階で記録記憶で入力無料+サブスク(月間¥400/年間¥3,000)ほか確認できず★4.6(65件)
ルートを残す(記録は手で開始)
ルートヒストリーGPSログを記録し、過去の全ログを一度に表示。GPXの入出力GPXの取り込み無料+買い切り(プレミアム¥2,000)ほかあり★4.5(7,279件)
日記・しおり
tabiori(旅のしおり)旅のしおりを作って共同編集。写真や思い出を共有記載なし無料+サブスク(月額¥480/年額¥3,900)あり★4.5(60,995件)
おさんぽ記録地図にピンを立てて写真・メモを残す。ルート記録も撮った写真を添付無料+サブスク(広告非表示:月額¥390/年額¥3,900)確認できず★4.4(199件)
位置ゲーム
市町村制覇現在地でチェックインして、市町村を制覇していく記載なし完全無料あり★4.1(259件)

「記載なし」は、説明文に書かれていないという意味で、機能が無いとは限りません。「確認できず」は、Google Playの検索で同じアプリを特定できなかったという意味で、Android版が無いとは限りません。料金は表示の一部で、品目がもっと多いアプリもあります。名前のリンクは日本のApp Storeのページです。

選ぶときの5つの点

ずぼ旅ができること、できないこと

ほかのアプリを勧めるページになったので、自分のぶんも同じ粒度で書きます。

できること

できないこと(入れる前に読んでください)

App Storeでずぼ旅を見る Google Playで見る

よくある質問

無料で使える旅行記録アプリはどれですか?

App内課金そのものが無いと確認できたのは、Journeys、mogiri、市町村制覇です。Mapsakeも説明文に「完全無料」とあります。経県値は有料プランがありますが、記録機能は無料のまま全部使えると説明しています。ずぼ旅は無料で始められ、お住まいの国の旅と海外の最初の1カ国は詳細まで無料で、すべての国を開くと買い切り¥800です。

自動で記録してくれる旅行記録アプリはどれですか?

位置情報で自動に記録すると説明文にあるのは、ずぼ旅、世界の霧、足跡、Polarsteps、LEAPS、たびログです。このうち、通った道(ルート)を残すのは世界の霧・足跡・Polarsteps・LEAPS・たびログで、ずぼ旅はルートを残さず、行った国・都道府県・市区町村と日付を残します。自動の記録と、写真からの過去の旅の復元の両方を説明文に書いているのは、この表ではずぼ旅だけです。

行った国を記録して、世界地図を塗れるアプリはどれですか?

自分で国を選んで塗るなら、Journeys、Visited、been、Mark O'Travel、LocoLogなどがあります。行った国を覚えていれば、これがいちばん早く終わります。何もしないで塗りたいなら、位置情報と写真から自動で塗るずぼ旅、写真だけから訪問国を出すならMapsakeです。

写真から旅行の記録を作れるアプリはありますか?

あります。写真の位置情報を読んで旅を組み立てるのは、ずぼ旅(国・都道府県・市区町村と日付で復元し、そのあとは自動で記録)、Mapsake(訪問国・地域・都市・空港を検出)、行ったね!都道府県と行ったね!市町村(写真を都道府県・市区町村ごとに集計)です。アプリを入れずに、行った国の数だけ知りたい場合は、ブラウザの中で数える無料の行った国カウンターもあります。

サブスクではない、買い切りの旅行記録アプリはありますか?

買い切りで払えると確認できたのは、ずぼ旅(¥800)、ルートヒストリー(プレミアム¥2,000)、たびログ(¥2,980。月額¥480もあり)、経県値(¥5,400。月額・年額もあり)です。世界の霧は本体が¥3,000の有料アプリで、App内課金はありません。完全に無料のアプリもあります。

アカウント登録なしで使える旅行記録アプリはどれですか?

説明文に「アカウントがない・不要」と書いているのは、ずぼ旅、世界の霧、Mapsakeです。どれも記録を端末の中に保存すると説明しています。たびログはゲストログインで、一部の機能を制限して使えます。ほかのアプリは説明文に記載がなく、確認できませんでした。

Androidで使える旅行記録アプリはどれですか?

Google Playで同じアプリを確認できたのは、ずぼ旅、経県値、Journeys、Visited、been、Mark O'Travel、mogiri、ルートヒストリー、世界の霧、Polarsteps、たびログ、tabiori、市町村制覇です。表で「確認できず」としたアプリも、Android版が無いとは限りません。

都道府県を塗れるアプリはどれですか?

自分で塗るなら経県値(市区町村まで6段階)、Journeys、mogiri、LocoLog、写真を切り抜いて貼るなら旅行思い出マップ、写真から集計するなら行ったね!都道府県です。旅行中に自動で塗っていきたいなら、ずぼ旅が日本地図も都道府県単位で塗ります。

あわせて読む

このページについて。アプリ名・料金・評価件数・説明文は、2026年10月2日に日本のApp Storeの公開データ(各アプリのページと検索APIの情報)から、Android版の有無はGoogle Playの公開ページから確認しました。記録のしかたは、各アプリの説明文に書かれていることだけで分けています。掲載にあたってお金は一切動いていません。載せる代わりに何かをもらってもいませんし、外す代わりに何かをもらってもいません。事実の誤りや、載せてほしいアプリがあれば shiori.sutudio@gmail.com までご連絡ください。確かめて直します。