旅の記録ガイド

Appleマップの「訪問した場所」が日本で使えない理由と、代わりに旅を残す方法

2026年10月2日  ·  高島 彬(Shiori Studio)

先に立場を書きます。私は旅行記録アプリ「ずぼ旅」の開発者です。このページは、Appleの公式ページで確かめられたことを中心に書きました。代わりの方法の一つとして自分のアプリも紹介しますが、無料でできる方法やほかのアプリと同じ並びに置いています。

結論:日本は提供対象に入っていません

2026年10月2日に確認した時点で、Appleの「iOSとiPadOSで利用できる機能」(iOS 27版)の「マップ:訪問した場所」に、日本は入っていません。提供されているのは32の国と地域です。

つまり、日本で「訪問した場所」が見つからない・使えないのは、故障や設定ミスではありません。Appleのユーザガイドにも、「訪問した場所」は一部の国や地域では利用できない、という注記があります。

なぜ日本が対象外なのか、Appleは理由を公表していません(私が探した範囲)。日本でいつ使えるようになるかの発表もありません。「訪問した場所」は、2025年6月に発表されたiOS 26で加わった機能です。

「訪問した場所」が使える32の国と地域

Appleの日本語ページの表記のまま載せます。英語版のページ(Maps: Visited Places)も同じ32で、2026年10月2日に両方を確認しました。

アルバニアアンドラアルメニアアルバオーストラリアバルバドスカナダチリコロンビアコスタリカキュラソー島ドミニカ共和国カザフスタンマレーシアメキシコモナコニュージーランドノルウェーカタールレユニオン島サン・バルテルミー島セルビアシンガポールシント・マールテン南アフリカスイス台湾タイケイマン諸島タークス・カイコス諸島英国米国

アジアでは台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・カザフスタンが入っています。日本・韓国・中国本土・香港は入っていません。ヨーロッパでは英国・ノルウェー・スイスなどが入っていて、EU加盟国は入っていません。

この一覧は変わることがあります。最新の状態は、下の出典に載せたAppleのページで確かめてください。変わったら、このページも確認日を入れて直します。

「訪問した場所」はどんな機能か

提供国で使えたとしても、旅の記録帳とは少し性格が違います。Appleの説明から整理します。

できること(Appleの説明より)

旅の記録として見たときに足りないところ

提供国でのオン・オフの手順(iOS 27)

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」で、位置情報サービスをオンにします。
  2. 同じ画面を下にスクロールして「マップ」をタップし、「訪問した場所」をオンにします。現在地を正確に出すための「正確な位置情報」も、この画面にあります。
  3. 「位置情報サービス」の画面に戻り、「システムサービス」→「利用頻度の高い場所と経路」をオンにします。Appleは、マップで便利な位置ベースの情報を得るための設定として案内しています。

オフにするときは、同じ「訪問した場所」のスイッチを切ります。記録を消すには、マップの「場所」→「訪問した場所」→ 一番下の「履歴を消去」です。iOS 26では、「設定」→「アプリ」→「マップ」から入る手順がAppleのユーザガイド(iOS 26版)に書かれています。

日本の地域で使っているiPhoneで、これらの項目がどう表示されるかは、私は実機で確かめていません。

日本で今日からできる代わり

目的が「行った場所を、あとで振り返れる形で残したい」なら、日本でも方法はあります。お金のかからない順に並べます。

1  ·  無料・iPhoneに入っている

写真アプリの地図

写真アプリの「ライブラリ」→ 並べ替えとフィルタのボタン →「地図を表示」で、撮った写真を地図の上で見られます。対象は、位置情報(GPSデータ)が埋め込まれた写真とビデオだけです。

いちばんの利点は、過去にさかのぼれることです。何年も前の旅でも、位置情報付きの写真が残っていれば地図に出ます。「コレクション」→「旅行」では、写真の位置情報をもとに、旅行ごとにまとめられた写真を見られます。

弱点は、写真を撮らなかった場所は残らないことです。位置情報の無い写真には、写真を開いて「その他」ボタン →「情報を調整」→「位置情報を調整」で、あとから場所を付けられます。

2  ·  無料・iPhoneに入っている

利用頻度の高い場所と経路

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「システムサービス」にある項目です(iOS 18までのユーザガイドでは「利用頻度の高い場所」という名前でした)。Appleの説明では、最近訪れた場所や、その頻度・時間・経路を学習して、写真のメモリーや予測経路などに使う情報です。

ただ、これを旅の記録として一覧で見たり、書き出したりする方法は、私が確認したAppleのユーザガイドには書かれていません。記録帳として当てにするものではない、と私は考えています。

3  ·  アプリを入れる

旅行記録アプリ(3つのタイプ)

アプリ名と説明は、2026年10月2日にApp Store(日本)で確認したもので、どれもダウンロードは無料です。くわしい比べ方は旅行記録アプリの比較に書きました。

ここからは自分のアプリの話です。私が作っている「ずぼ旅」は、自動で記録するタイプです。日本のApp Storeで配信しています。

負けるところも書きます。「訪問した場所」のようにお店の名前までは残りません。通った道(ルート)も残しません。位置情報を「常に」許可し、「正確な位置情報」をオンにする必要があります。電源オフや低電力モード、電波の弱い場所では、記録が遅れたり残らなかったりすることがあります。

App Storeでずぼ旅を見る

Android版は Google Play にあります(機能と更新時期はiPhone版と異なる場合があります)。

よくある質問

Appleマップの「訪問した場所」は、日本でいつ使えるようになりますか?

Appleは予定を公表していません(2026年10月2日時点で私が確認した範囲)。対象の国と地域は、Appleの「iOSとiPadOSで利用できる機能」のページの「マップ:訪問した場所」で確認できます。

iPhoneの地域設定を変えれば使えますか?

私は試していないので分かりません。Appleは、どの設定や条件で提供するかを公表していません。このページでは勧めません。

日本で使っているiPhoneで、提供国(アメリカなど)へ旅行すると記録されますか?

分かりません。Appleの説明にはこの場合の扱いが書かれておらず、私も確かめていません。旅先の記録を確実に残したいなら、写真の位置情報など、ほかの方法も合わせて使うのが安全です。

オンにする前に行った場所も表示されますか?

Appleの説明では、機能をオンにして場所を訪れてから表示される仕組みで、さかのぼって入るとは書かれていません。過去の旅を見たいときは、写真アプリの「地図を表示」で、位置情報付きの写真を地図の上で見る方法があります。

「利用頻度の高い場所と経路」とは何が違いますか?

別の設定です。「利用頻度の高い場所と経路」はシステムサービスの一つで、Appleは、最近訪れた場所や経路を学習して、写真のメモリーや予測経路などに使う情報だと説明しています。「訪問した場所」は、訪れた店などをマップで一覧にして、検索したり共有したりできる機能です。

出典(2026年10月2日確認)

このページについて。上の出典を2026年10月2日に読んで書きました。Appleの一覧や手順が変わったら、確認日を入れて直します。掲載したアプリから、お金や見返りは受け取っていません。事実の誤りがあれば shiori.sutudio@gmail.com までお知らせください。